おはようございますシュウカです。
私は美術館が好きです。
特に美術に詳しいということでもなく、どちらかと言えば作品の空気感や美術館自体の雰囲気が好きなのかもしれません。
子供たちにも本物にも本物の空気を感じて欲しいという想いで、小さい頃から子供連れでも行けそうな展示には積極的に足を運ぶようにしています。
先日「ちひろ美術館・東京」へ家族で初めて行き、美術館デビューに最適だなと感じました。
赤ちゃんにもおすすめの美術館なので、紹介します。

繊細で優しい世界観が素敵な いわさきちひろさん
いわさきちひろさんは、日本を代表する絵本画家です。
誰もが1度はその優しい絵を目にしたことがあるのではないでしょうか。
色とりどりの鮮やかな色彩をにじませる手法で描いた絵は、当初「ぼやぼやしていてちゃんと絵が描けていない」という画家たちの評価に孤立していたそうです。
第二次世界大戦中に当時の夫の仕事で満州へ移住していたこと、東京での空襲で実家が焼けてしまったことなどから、反戦や強い平和への願いを込めた作品を多く発表しています。
いわさきちひろ(岩崎 知弘)名前の漢字を今日初めて知りました。
キャプションの写真を見ると、とても笑顔の素敵な女性です。こんな風に歳を重ねていきたいなぁと感じました。
「おにたのぼうし」
こちらは子供が保育園で節分のときに読んでもらったそう。
小学3年生の国語の教科書にも載っているそうです。私は記憶にありませんでした。
親になり、子供に教えてもらう絵本の多さに驚きます。

おにたのぼうし
作:あまんきみこ
絵:いわさきちひろ
出版社:ポプラ社
発行日:1969年7月
どの作品も繊細で優しい世界観が素敵で、とてもあたたかい気持ちにしてくれます。
あかちゃんはもちろん、幼児から大人まで楽しめる作品ばかりです。
あかちゃんにもおすすめ ちひろ美術館・東京
東京都練馬区にある「ちひろ美術館・東京」は、いわさきちひろが最後の22年間を過ごした自宅兼アトリエ跡に建つ美術館です。世界初の絵本美術館だそうです。
ここではいわさきちひろの様々な作品を展示しているだけでなく、子どもたちが人生で初めて訪れる美術館「ファーストミュージアム」として親しめる様々な設備が用意されています。
ここ最近は、子供連れを歓迎している美術館も多くあるように感じます。
思っているよりも敷居が低く、美術鑑賞は家族でも楽しめるレジャーではないでしょうか。
とは言っても、あかちゃんを連れての美術館はなかなかハードルが高く、気軽に行くことはなかなか難しいですよね。
ちひろ美術館は、子どもたちが人生で初めて訪れる美術館「ファーストミュージアム」として親しんでもらえるように、安心して過ごせる館内設備が整っています。
HPにもお子さんとご一緒にお越しくださいとの記載があり、館内もとても暖かな雰囲気です。
あかちゃんも安心して連れていける美術館はなかなかありませんよね。
- 子どもも見やすい展示
作品の中心は床から135cm。どの展示室も大人と子どもが共に作品を楽しめるよう、展示されています。
身長約110cmの上の子も、とても観やすかったようです。
他美術館では高い所がよく見えず、抱っこをせがまれることもありましたが
ちひろ美術館ではそのような事がなく、終始自分のペースで作品を楽しんでいました。 - 充実した館内設備
全館バリアフリーで、授乳室も完備されています。
男性用トイレを含む、すべてのトイレにベビーキープとベビーシートを設置しています。 - たくさんの絵本
図書室には国内外の絵本約3,000冊が揃っています。
また、あかちゃんや小さい子ども向けの絵本を楽しめる「こどものへや」もあります。
グリーンでいっぱいの素敵な中庭
展示室とアトリエに囲まれた「ちひろの庭」
いわさきちひろさんは草花が好きで、庭仕事を好み、たくさんの草花を育てていたそうです。
その花々は絵のなかにもたくさん登場しています。季節の花々や果実のなった大きな樹がとても魅力的なお庭です。
もしも子供が展示室に飽きてしまうような事があっても、リフレッシュするのにとてもいい場所だと思います。
四季を通じて様々な花が咲くのでしょうね。金木犀の木もあったので、秋にもぜひ遊びに来たいと思いました。
名前の知らない花もたくさん。自由に出入りできるのでゆっくり鑑賞してみてください。

テラスからも外に出られます。
銅像を鑑賞。
ちひろ美術館・東京の基本情報
住所:東京都練馬区下石神井4-7-2
開館時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日:月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)
入館料:大人1000円、高校生以下無料
電話番号:03-3995-0612(テレフォンガイド:03-3995-3001)
【アクセス】
電車の場合
・西武新宿線上井草駅下車徒歩7分
・JR中央線荻窪駅より西武バス石神井公園駅行き(荻14)「上井草駅入口」下車徒歩5分
・西武池袋線石神井公園駅より西武バス荻窪駅行き(荻14)「上井草駅入口」下車徒歩5分
【車の場合】
駐車場:あり(乗用車3台・身障者1台)
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
【まとめ】子供と美術館ぜひ行ってみてください
まだまだ魅力を伝えきれませんが、とにかく親子で楽しめる美術館です。
子供たちもとても楽しんでいました。
閑静な住宅街にひっそりと佇むちひろ美術館。どこか小旅行へ行ったような気分にもさせてくれます。
ちなみにちひろ美術館はもう1ヶ所、長野県の安曇野にもあります。
疎開時に過ごした安曇野に、 1997年に建てられた美術館です。こちらもいつかぜひ行ってみたいな。
作品を通じて様々な子供たちを描き続けたいわさきちひろさん。
あどけないあかちゃんや、生命力に満ちた子ども、そして戦禍のなかで生きることを余儀なくされた小さな子供たち。
未来と平和の象徴として描かれたた子どもたち1人ひとりに「世界中のこどもみんなに平和としあわせを」という願いが込められています。
下の子が1歳半を過ぎ、ゆっくり鑑賞することがだんだん難しくなってきましたが、また他の展示にも積極的に足を運びたいと思います。
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